「動物とともに生きる」ことを活動の理念としている動物保護団体の拠点施設群。
旧都市銀行の保養所である1000平米弱の敷地の中に、1期目には保養所棟を事務所兼セミナーハウスに、2期目には保養所棟付属の大浴場を犬舎に、それぞれリノベーションした。3期目は2016年に別棟として敷地内に木造の屋内ドッグランを建設予定がされていた。躯体は都内で展示会に使用されていた躯体を再利用し、1期から3期まで、建築のストック活用を多角度の視点からプロジェクトに臨み続けた。
1期目は、東日本大震災をきっかけに発足した一般社団法人ふくしまプロジェクトの拠点事務所の創設とともに、保護動物に接する職員のためのセミナールームを設けた。要所要所で、イヌやネコたちに配慮した床素材としながら、元々の保養所であった建物の記憶をつなぐように、ホゾ孔のある柱や梁、壁の跡をそのままに表現した。